Q1:妊娠出産はできますか?
A:妊娠出産は可能です!子供が欲しい方は主治医と相談を!!
自己炎症疾患を患っていても妊娠出産は可能です。ただし年齢状況問わずハイリスク扱いになりますので主治医や各科の先生の連携協力が必要になります。また服用している薬によっては妊娠前に休薬の必要があったり、妊娠中の服用にも注意が必要になります。例えばFMF当事者の場合では薬の副作用が怖いからと自己判断で休薬してしまうとリバウンドや発作時に流産のリスクが高まることもありますので主治医の先生とよく相談してください。
Q1:急に体調が悪くなったら・・
A: 専門医とかかりつけ医、2人の主治医をもちましょう。
急な体調悪化や発作時はすごく不安で心配になりますよね。「本当は専門医の先生や主治医に診てもらいたいけれど病院が遠い」「発作時は痛みで動けないから受診できない」という方も多いと思います。そんな時の為に専門医だけでなく、身近な病院でかかりつけ医を見つけましょう。専門医の先生は大学病院の先生であることがほとんどです。急に受診しても診察できない可能性も…。そんな時に役に立つのが近所のかかりつけ医です。ただし、かかりつけ医はどこの誰でもいいとは限りません。かかりつけ医を用意する時に大切なことは、専門医のいる大学病院と病診連携が取れるかどうかです。専門医に相談して、身近にある病診連携が可能な病院を紹介してもらってください。
Q2:診察の時、上手く伝えられないです
A:
疾患名 | 有効とされる治療薬 |
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家族性地中海熱(FMF) | コルヒチン、コルヒチン抵抗性FMFに対してはカナキヌマブ(IL-1製剤イラリス生物) ※2021年にアクテムラの治験は効果なしと判定され終了しました。が、2023年条件付きで効果ありとの報告がありました |
TRAPS | ステロイド、カナキヌマブ(IL-1製剤イラリス生物) |
HIDS(MKD) | ステロイド、カナキヌマブ(IL-1製剤イラリス生物) |
PAPA症候群 | ステロイド、生物学的製剤(カナキヌマブIL-1製剤イラリス生物、インフリキシマブ、アダリムマブ) |
PFAPA症候群 (周期性発熱症候群) |
ステロイド、H2ブロッカー |
CAPS3疾患 | ステロイド、生物学的製剤(カナキヌマブ(IL-1製剤イラリス生物)) |
Q1:本当に自己炎症疾患なのか、他の病気ではないか不安です
A:自己炎症疾患の研究をしている先生方はほとんどが小児科の先生なので、成人患者産の中には専門医の診察を受けたことがない方や一度も話したことがない方が多いと思います。これは元々、自己炎症疾患の特徴である周期性発熱が小児の病気であると考えられていたからです。しかし研究が進むにつれ小児だけでなく成人でも発症する事がわかりました。また研究が進んだ事で長年原因がわからず「不明熱」とされてきた多くの成人患者がいることがわかりました。自己炎症疾患という病気が1999年に発見されてから15年。まだまだ新しい疾患であり認知度も低い為、成人の場合いきなり小児科の専門医を受診しようと考えることはまずないと思います。
自己炎症性疾患の多くはたいていどんな病気でもあてはまってしまうという厄介なものです。あなたが成人の場合、まずは不明熱の診断に強い総合診療科の受診をお勧めします。不明熱の原因には自己免疫疾患、膠原病、感染症、悪性腫瘍など多くの原因があります。まずは不明熱の原因を探り識別を行う事から始まります。そのすべてを否定された時に考えられる最後の可能性が自己炎症疾患となります。この識別の部分が不十分のまま自己炎症性疾患の診断を受け、後に診断名修正となる方が本当に多くいます。まずは識別をしっかり行うことが重要です。ここ2年ほどで、不明熱の精査に強い成人科の先生たちが自己炎症班に協力をして成人の診断治療を行うようになってきました。診断に不安があるときはぜひそうした研究班協力医師の診察を受けてみてください。患者会では成人科で自己炎症の診断に強い先生たちのご案内もしていますのでご連絡いただきありがとうございます。
2015年〜2022年まで実際にあった誤診後の診断名修正の一覧は以下の通りです
識別が難しい、不十分でのちに診断名修正となった疾患と診断名 | |
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家族性地中海熱 | 線維筋痛症、慢性疲労症候群、炎症性腸炎、好酸球性消化器疾患、ベーチェット、SLE、橋本病 子宮内膜症、月経前困難症、精神疾患(服用中の薬剤の影響によって識別が難しい)、猫ひっかき病 |
TRAPS | 線維筋痛症、慢性疲労症候群 |
PFAPA | 家族性地中海熱、CAPS、連鎖球菌、 |